スポーツ

進化する組織

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

目的を持った組織は強くなる

10月26日花園ラグビー場、こけら落としとなる日本代表VS世界選抜の試合を観に行って来ました。来年はラグビーワールドカップが日本で初開催されるとあって、全国のラグビー場が新設・増開設されて、北の釜石・東の秩父宮・西の花園・南のレベルファイブと国内トップリーグも盛り上がっているようです。
前回、ワールドカップでは強豪南アフリカに試合終了間際の劇的逆転トライを決めて、世界中を驚かせた日本代表、闘将エディージョーンズう監督の下、どの国の代表チームより過酷な練習を重ねてきた結果が出た瞬間でした。残念ながら決勝ラウンドには進めませんでしたが、ワールドカップを盛り上げる一因になり、他のティア2(ベスト8には入らないチーム)のチームにも大きな影響を与えた事は間違いなかったと思います。

あれから3年経った日本代表は、その当時よりはるかに強くなっているのが分かる試合だったのが、今回の世界選抜との試合だったし、個々の身体能力もさることながら、チームとして組織としてマインドの部分が凄くレベルが上がった感を感じる試合でした。

前半は大きく点数を取られて防戦一方でまとまりも無く、やるべき事が分かっているけど連携出来ていない状態で、こちらがやろうとしていることを世界選抜にやられてしまっていた感じがしました。ただ、どんなに点数を取られても下を向いている選手が居なくてハーフタイムで戻っていく選手の顔もどこか「これならやれる」という確信めいたものを掴んだ顔をしている選手が多かったです。この辺り個々のマインドと組織のマインドが上手くリンクしていて、決してカラ元気でもなく、やせ我慢でもなく、しっかりと地に足を付けた感覚を持っているように見えました。

後半は、ノーホイッスルトライを許す展開となり「あれっ」おかしい… という立ち上がりでしたが、相手が疲れて来た事もあって落ち着きを取り戻し、相手エリアで試合を進める事に徹しながら相手のミスを誘う戦いを終始し続けると点数の差が無くなり、残り2分で3点差… 1トライで逆転という場面。

もう会場の観客も大興奮… 何度も何度も大きな選手にぶつかっては跳ね返され、相手の隙を突こうとするが世界トップレベルの選手たちも「必死のパッチ」で応戦する激しい戦い、この場で観ている者全員が、もう少し、あと少し、イケーーー と思った瞬間に「ノックオン」の反則で万事休す。試合終了。

結果的には負けてしまったけど…
すごい迫力の良い試合を見せて貰いました。

 

1つにまとまる

この試合では、良い部分と悪い部分が良く分かる試合でした。良い部分は、本当に選手たち全員のマインドセットが出来ていたことだと思います。自陣のエリア深くに攻め込まれていても落ち着いて対処出来ていたし、ラファエル選手のインターセプトもそういった背景からのチャレンジで見事にトライを決める独走、この時に福岡選手が綺麗にサポートしていて、他の選手もこの辺りターンオーバー(攻守の逆転)に対しての反応も素晴らしかった。本当に、チームの中で常に声を掛け合って、意識を高く持って、次に何をするのか、連携出来ている。前回ワールドカップの時よりもレベルが上がっていると感じる部分でしたね。

失敗を責めない

この試合の中でも「失敗」はありました。この辺りは、反省点でもあり改善点でもあるでしょう。ワールドカップでティア1のチームに勝つには、この辺りの修正をどう進めて行くのかが焦点にもなるでしょう。 後半早々にノーホイッスルトライを許した日本代表、誰かがという訳ではなく、恐らく全員がという方が良いのかもしれませんが、「まさか」という動きだった。世界トップ選手の集まったチーム、プレイそのものを独創的で、アグレッシブ、その辺りチーム機能重視でやって来た日本代表選手には、「自分達で決めてしまった」試合の流れがあったよに思います。この場面では、ここで当たってポイント作って、バックスに展開…という流れを、自分達で勝手に決めてしまっていたように見えました。

しかし、このミスを全員で受け止めしっかり切り替える事が出来たから、自分達の戦い方を着実に推し進め、相手の足が止まって来た時に、畳みかけるように猛攻しトライを取る。ここでも光っていたのは、選手たちの「マインドセット」、自分達が練習して来た事が間違っていないと自信を深める事になって行ったように思います。

後半だけを振り返ってみると、後半早々の失点と中盤に中村選手のゴールライン手前でのノックオンとラストワンプレーでのヘンドリック・ツイ選手のノックオン、この3つの失点と取り切れなった事は今後の課題でしょう。
というのも、ノックオンという反則は最期に起きた事象であって、その場面に行くまでに他の選択肢は無かったのか?1人ではなく2人3人で当たれなったのか?もっと早くパス出来なったか?などなど… 選手全員でやれる事が他にも無かったのか?という事への意識の表れが、失敗した選手へみんながフォローしている様子から伺う事が出来ました。

 

前向きな「負け」

試合後のインタビューで、キャプテンのリーチ・マイケル選手が「負けたけど、前向きな負け」と表現していました。その言葉の背景には、今まで自分達がやって来ていることが間違っていない事が証明できた。という事があるかも知れません。

リーチキャプテンは、代表合宿のインタビューでこのように答えていました。

 

監督が日本代表の方向性を示してくれた。

コーチが勝つためのゲームプランを作り上げた。

そして、

選手たちで「何をすべきか」考えて実行した。

 

今日の試合には負けましたが… 自分達のやって来ている事に自信を持つことが出来ました。

今日の負けは、前向きな負けです。

 

次のニュージーランド戦(世界第1位)には勝ちに行きます!

 

様々なスポーツ競技があるが、どのスポーツでも練習でやった事しか試合では出来ない、
もし試合で出来たとしても、それはたまたま出来たのであって、狙って出来たのでは無い。

 

私たちの事業活動も同じ事が言えると思うのです。

生まれも育ちも違う、考え方も価値観も違う人たちの集まりです。
だけど、その集まったメンバーの目的が本当に一つになった時…

そのチームは進化し出すのではないでしょうか。

 

コメントを残す

*